寄生細菌に感染させた蚊が感染症の流行を劇的に抑え込むことが判明

2 週間前

2021年06月11日 09時45分サイエンス

2021年6月10日にNew England Journal of Medicineで発表された新たな研究結果では、インドネシアのジョグジャカルタ市で行われた大規模な実験結果が報告されています。

研究チームは、ジョグジャカルタ市のうち無作為に選んだ12箇所でボルバキアに感染した蚊の群れを放ち、これとは別に無作為に選んだ12箇所ではボルバキアに感染していない蚊の群れを放つという、ランダム化比較試験を行いました。蚊が放たれたのは2017年3月から12月までの間。その後、2018年1月8日から2020年3月18日までの間に、研究チームは政府が運営するプライマルケアのクリニックで5万4000人の患者をスクリーニングし、8000人あまりを研究の参加者として登録しました。そして、このうち6306人を対象に「蚊がどのくらい病気を媒介したのか」を分析したとのこと。

分析対象となった6306人のうち、2905人はボルバキアに感染した蚊が放たれた12地域で暮らしており、残り3401人は対照群の地域で暮らしていました。なお、研究参加者の年齢の中央値は11.8歳とのこと。

この結果、ボルバキアに感染した蚊が放たれた地域の住民は2.3%がデング熱を発症したのに対し、対照群の住民は9.4%でした。これは77.1%の防御効果があると言い換えることができます。またデング熱に関連し入院する割合の違いはさらに顕著で、ボルバキアに感染した蚊を放した地域の住民は0.4%、対照群の住民は3%だったとのことです。

研究チームは、この研究が「感染症を防ぐボルバキアの可能性を示した」と述べています。

2021年06月11日 09時45分00秒 in サイエンス,   生き物, Posted by logq_fa

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