2023年9月12日、中国の電子商取引最大手アリババ・グループの最高経営責任者(CEO)に就任した呉泳銘(エディ・ウー)氏は、10月6日に従業員への書簡で、今後は「ユーザーファースト」と「AI主導」を戦略の最優先事項として注力していくことを表明した。
呉氏は書簡で、「今後10年間の最大の変化はAIがあらゆる分野にもたらす混乱だ」とし、「AI時代の変化についていくことができなければ追い出されてしまう」とAIの重要性を強調した。
具体的には、以下の取り組みを進めていくという。
AIを活用したユーザー体験の向上
AIを活用して、商品の検索や購入、カスタマーサービスなどのユーザー体験を向上させる。
AIを活用した新サービスの開発
AIを活用した新しいサービスを開発し、ユーザーのニーズをさらに満たす。
AIを活用した社会課題の解決
AIを活用して、環境問題や貧困問題などの社会課題の解決に取り組む。
呉氏は、「AI時代をリードする企業になるために、私たちはスタートアップの考え方を取り入れ、新たな挑戦を続けなければならない」と述べた。
アリババ・グループは、AIの分野で積極的な投資を行っている。2022年には、AI関連の研究開発に100億ドルを投資することを発表している。
今回の新戦略は、アリババ・グループがAIを活用して、さらなる成長を目指す意欲の表れと言えるだろう。
今後の展望
アリババ・グループの新戦略は、AIを活用してユーザー体験を向上させ、新たなサービスを開発し、社会課題の解決に取り組むことを掲げている。
AIは、さまざまな分野で活用が進められており、今後もその技術はさらに進歩していくことが予想される。アリババ・グループがAIをどのように活用していくのか、今後の動向が注目される。