NVIDIAが暗号通貨マイニング専用カードを発表

3 日前

採掘は専用カードで。

今週発売されるRTX 3060の在庫が暗号通貨の採掘業者に買い占められる前に先んずるべく、NVIDIA(エヌビディア)プロ向けのマイニングのための専用カードを発表しました。

まず、Cryptocurrency Mining Processor(CMP HX)はグラフィックス機能を持ちません。ディスプレイ出力が削除されたことで通気性が向上し、カードの高密度実装が可能になったとNVIDIAは説明しています。またCMP HXはピークコア電圧と周波数が低く、マイニングにおける効率性を向上させています。

CMP HXには30HX/40HX/50HX/90HXの4種類があり、Ethereumのハッシュレートは26 MH/s〜86MH/sまでとなっています。30HXと40HXは3月末までに、50HXと90HXは6月までにASUS(エイスース)、Colorful、EVGA、Gigabyte(ギガバイト)、MSI、Palit、PC Partnerなどの認定パートナーから発売されます。

同時に、NVIDIAは近々発売されるRTX 3060搭載グラフィックスカードのハッシュレートを50%低下させました。これはうまくいけば、同カードが暗号通貨マイナーにとって魅力的でなくなることが期待されます。ハッシュレートが半分にカットされれば、カードのマイニング効率も半分になる計算です。同社によると、RTX 3060ドライバが暗号通貨のEthereumの採掘アルゴリズムの特定の属性を検出するように設計されているそう。そのため、暗号通貨のb者にとってはRTX 3060のカードは効率的ではなくなるのです。

「GeForce RTX 3060が2月25日に発売されることで、GeForce GPUがゲーマーの手に確実に渡るための重要な一歩を踏み出しました」と、NVIDIAは新型カードを発表する声明の中で述べています。

しかし、これはるかに大きな問題に対する小さな解決策のうちのひとつです。RTX 30シリーズのチップ不足により、ダフ屋に倍の価格を払わなければカードを購入することはほとんど不可能なのです。NVIDIAは供給不足を緩和するため、 「GTX 1050 Ti」 や 「RTX 2060」 など一部の旧型GPUの生産も増やしています

GTX 1050 Ti は十分なVRAMを搭載していないため、特にEthereumのマイニングと互換性がありません。ただし、多くの現代的なゲームを十分なグラフィック設定かつ1080pでプレイするのには十分な性能です。Steamの最新のハードウェアに関する調査によると、同カードはPCゲーマーにとって2番目に人気のあるグラフィックスカードであり、NVIDIAが墓場から復活させたのは十分論理的です。

しかしGTX 1050 Ti と RTX 2060 の両方の価格は、チップ不足のため元の小売価格よりも数百ドルも高くなっています。消費者市場に新しい在庫が流入すればこれらの価格は下がるはずですが、これまでは転売業者がボットで製品を買い占めとんでもないインフレ価格で販売する大惨事が起きてきました。

NVIDIAがゲーマーと暗号通貨発掘業者の両方の要求を満たすのに十分なRTX 3060とCMP HXカードを製造する能力を持っているかどうか、という問題もあります。同社は米Gizmodoに対しメールで、CMP HXカードはGeForce GPUの仕様を満たしていないため、RTX 3060の生産には影響しないと伝えています。つまりまったく異なる製品ラインアップであるため、生産の重複はないというのです。

NVIDIAの暗号通貨マイニングカードが、GPU不足を少しでも緩和することを祈りたいものです。

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